№715 「くるんてーぷの会」原田さん
07年8月10日の西日本新聞の記事からです。
タイの貧しい子どもたちの教育里親活動に取り組む福岡市のNGO「くるんてーぷの会」が設立15年を迎えた。 「普通の主婦」や「普通の会社員」たちの地道な国際協力が長続きする秘訣は。そして課題は。友人だった設立者が亡くなった後、代表を引き継いで11年になる原田君子さんに聞いた。
-活動の概要は。
「タイの最大のスラムであるクロントイ地区の子どもたちの学用品や制服などの教育費を支援しています。会員が1口月500円を出し合ってプール。子ども一人につき小中高校の各段階で10万円ずつ、大学に入ると3万5千円を、現地で同様の活動に取り組む財団を通して贈っています。
現在は小学生から大学生まで23人の教育里親を務めています。海外で派手に活動するわけではなく、会員拡大や学習会など国内での取り組みが中心です」
-会名はどんな意味か。
「バンコクをタイ語で言うと『クルンテープ・マハーナコーン・・・・』と、とても長い都市名になります。その冒頭からで『天使の都』という意味です。
-設立のきっかけは。
「新聞社のバンコク特派員だった故河本典久さんの妻の故淳子さんが、1992年に設立。バンコク滞在中に現地財団でボランティアをしたのがきっかけです。私が会員になったのは2年後。淳子さんとは、子どもの幼稚園当時の母親仲間で、『ちょっと手伝ってよ』という感じでした。当時はNGOとか国際協力とか何も知らなかったけど『友だちだし、年間6千円なら』と軽い気持ちでした」
-それが2代目の代表になった。
「96年に淳子さんが病気で亡くなられたんです。その時、典久さんから『タイには支援が必要な子どもたちがいる。淳子の遺言だから』と言われた。それから間もなく、典久さんも後を追うように病死されました」
-活動で得られることがないと長続きしない。
「普通の主婦ではできなかったことを体験できました。協力を求めて役所の幹部にも会うし、他のNGOをはじめ、さまざまな分野の人たちと知り合えました。それが私の財産です。また、福岡のこと、九州のこと、日本のこと、世界のことを考えるようになり、少しずつでも視野が広がったように感じます。そうした楽しさがあります」
-会の現状と課題は。
「会員は約160人。福岡だけでなく、ご主人の転勤に伴い、東京や神奈川、徳島などに移られた人もいます。会員のうちボランティアスタッフが16人。子育ての国際協力なので、途中で投げ出すわけにはいきません。広報や学習活動を強化して、多くの人に会員になってもらいたい。若い後継者を見つけるというのも課題です」(以上)。
わたしも現地のプラティープ財団を訪問し、クロントイのスラム街を歩いて案内してもらいました。人がやっと歩ける狭い通路が迷路のように走り、トタン板1枚隔てただけのバラックの家々が密集していて、四畳半か六畳ほどの室内に数人の家族が暮らしているといいます。どの家庭も貧しいため、子どもたちは小さいうちから働いたりして教育を受ける機会が少ないのです。
その子どもたちを里親制度という形で日本から教育支援しているのが「くるんてーぷの会」です。わたしもタイにお世話になっている一人として、会に入会させていただいています。少しでもタイの子どもたちの教育支援になるのは、有意味なことだと思っています。関心のある方は以下へお問い合わせください。
「くるんてーぷの会」092(586)4650
URL: http://funn.npgo.jp/member/krungteep.html
Email: h-kimiko@mvc.biglobe.ne.jp







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